8.30.2013

米国の通信監視プログラム暴露、Tormailホスト逮捕後、Torユーザが倍増!

流出した米国NSAのPRISM関連資料表紙
流出したPRISMの資料




PRISM


今年の6月、ガーディアン、ワシントンポストによって存在が暴露された、米国NSAの極秘通信監視プログラム。

主要Webサービスをメールから書き込みから通信をとにかく監視するNO FUTUREなプログラムとして話題になった。



Tor


国内では、PC遠隔操作ウィルス事件で爆発的に有名になった通信秘匿・暗号化ソフト。
マルチプラットフォームで動作し、知っている人は事件以前から普通に知っているし、使っている人は普通に使っている。

元々軍事目的で開発された技術なので、秘匿性は高く、激しく使いやすい事が特徴に挙げられる。

Torが実はThe Onion Routerの頭文字という事はあまり知られていない上に、Onionが本当にタマネギの事だというのもあまり知られていない。

理由は公式サイトに行くとわかるし、別にふざけた理由ではない(実はロゴもタマネギ)。



Torユーザが倍増


PRISMの流出で爆上げするTorユーザ数
Torユーザ爆上げ

Torを使用した通信は必ずTorサーバを経由するというステップを踏んで通信を行うため、Torサーバから見ると接続数は統計的に取得できる。

PRISM発覚前は60万程度だったTorユーザが、最近になって一気に120万まで接続数を上昇させていることがわかる。



爆発のきっかけはTormailの摘発


TormailはE-mailの暗号化サービスだ。
Torの名がついているものの、Torと直接的な関係はない。今月の初め、TormailをホスティングしていたプロバイダがFBIに児童ポルノ送受容疑で摘発されたことから、Torの利用者が激増したことが考えられる。



技術革新への興奮と漠然とした不安


児ポの闇は相変わらずな感じだけど、PRISMの抱える闇も相当なものだ。
集めたデータは永久に消えないし、読み出す速度は飛躍的に高まる。
移民だろうが出張だろうがもはや関係ない。

IPアドレスが大好きな国に暮らしているだけ、僕らは幸せな気もするし、PRISMが監視している通信がアメリカ国内のものに限るとは到底思えない。



「パソコン」はもうオタクのものじゃない


本来は「普通にしていれば大丈夫」なはずなんだけど、「普通にしていれば大丈夫」な状態に持っていくためには、「普通にしている人」を誤認逮捕しないような取り締まり組織が必要だ。

僕はTorを使うユーザは増えるべきだと思っていて、使うユーザが増えると取り締まる側は知見を増やさざるを得なくなるから、逮捕にまつわるエトセトラについても品質が上がっていくだろう。

もはや「パソコン」を詳しく知る事はオタクの役目じゃなく、一般常識として流通すべき生活の知恵だ。ナイフを突きつけられれば肌に刺さって血が出て怪我をする、それくらいのレベルで、「パソコン」について当たり前に理解しておくべきだ。




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