11.02.2013

引いちゃう人、引いちゃわない人

引く人、引かない人


世の中には引いちゃう人と引いちゃわない人がいると思うんですが、僕は完全に引いちゃう人です。

引いちゃうと言っても、人の行動の常識を疑う、みたいな話ではなく、言い換えると運が悪い人って意味です。でも、親類が亡くなったり、家が焼けたり、みたいな人のことを本当に運が悪い人って言うと思うので、それと比べたら大した事のない運の悪さですから、僕は引いちゃう人と呼ぶ事にしています。



僕は引いちゃう人


先日も火消しで入ったプロジェクトで支給された開発機のモニターが僕のだけ足りなかったらしく、どう考えてもボロいクソモニターが割り当てられていました。

さらに、メールなどの確認端末はNICのドライバが壊れているという謎のトラブルに見舞われ、パソコンとして完璧に動くけどデフォルトゲートウェイと通信できないという、インターネットオブエブリシングって何?みたいなクソ端末でした。

同じ日に着任した隣の人は、僕のモニターの二倍はありそうないい具合のモニターをゲットし、開発環境の共有環境も既にセットアップがなされ、何の問題もなく仕事に取り組み始めました。つまり、彼は引いちゃわない人です。
それに対しては僕は一日たってもセットアップが終わらず、一人日をムダに過ごしました。



引いちゃう人生


僕は、引いちゃう人生を物心ついたときから続けています。
なぜか僕だけ名前を呼ばれないとか、僕のチケットだけ予約されていないとか、名前が間違って登録されているとか、ラーメンを最後まで食い終わったら虫が出てくるとか、そんなことは日常茶飯事ですから、もはや起きても動じません。

ですから、引いちゃう人にとっては、縁起が悪いとか、出ばなをくじかれる、みたいな言葉は、結構どうでもいい言葉です。なぜなら縁起なんて最初から悪いし、出ばななんてくじかれない事の方が少ない訳ですから、スムーズに事が進んだ方が逆に不安になります。

引いちゃう人は日常的に細かいトラブルに見舞われていますので、多少の事では動じません。またか、と言いながら冷静に対処します。トラブルというのは対処をしていればし慣れるもので、大体のことでは動じないし、焦ったり悩んだりする事もなくなってきます。

対して、引いちゃわない人は、日常がスムーズなのが当たり前なので、トラブルに対処するのがヘタな気がします。当然、小さいトラブルにあまり関わったことがないので、大きいトラブルはうまくさばけません。

僕の偏見も含まれていますが、引いちゃう僕から見ていて、引いちゃわない人より引いちゃう人の方がトラブル対処がうまい傾向にあります。特に気になるのは、引いちゃわない人は大トラブルに出会ったとき、現実逃避する傾向にあると思います。

だから、僕は引いちゃう人でよかったなあと思う事もままあるのです。



でも、本当に引いちゃわない人はいる


ところが、本当に引いちゃわない人というのがこの世に存在します。
大トラブルの日はたまたま休暇で日本にいません、会社をやめた次の日にプロジェクトが炎上、割り当てられたPCを使い始めたらすぐに不具合が見つかり、たまたま高スペックマシンしか残っておらず、それが割り当てられる、などなど、我々引いちゃう人にとっては、あこがれの存在です。

僕がどんなに悔しがっても、どんなに悲しんでも、世の中に存在する本当に引いちゃわない人はいなくならないので、あまり考えても仕方のない事です。崖から落ちろ、階段踏み外せ、と無言の呪いをかけたところで効果はないし、その人たちが引かないことについて残念な気持ちになるだけです。

そんな人に出会ったときは、出来るだけ仲良くなり、一緒にいることがおすすめです。そうすることによって、本当に引いちゃわない人が引いちゃう気がしてくるので、精神がだんだんと安定してきます。

でも、本当に引きませんので、時間が経過するにつれてイライラが募りますけれど。

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