RIPを設定するときはpassive-interface defaultを実行してから、RIPアップデートを送信したいインターフェースだけno passive interface XXを設定することが推奨されます。passive-interfaceはインターフェースをRIPプロセスから削除する訳ではありません。また、広報したくないインターフェースがある場合は、distribute-listを設定します。RIPにはwildcardがないため、このようなフィルタリングの設定はよく発生します。
ユニキャストでRIPアップデートを行いたい場合はpassive-interfaceを実施してからneighborを設定します。その場合はユニキャストパケットのTTLが2になります。
RIPのトラブルシュートにはshow protocolsとdebug ip ripが有効です。
すべてのIGP設定に言えることですが、debug ip routingを有効にしながら設定を進めることが推奨されます。なぜなら、debug ip routingはルート情報のaddとdeleteがなければ何も表示されないからです。
HDLCを使用したpoint-to-pointインターフェース上で、PPPコネクションを設定している場合、RIPのアップデートはSplit-Horizonが有効です。IP unnumberedがRIPアップデートを行っているインターフェース上で有効なときに、debug ip ripからignore v2 update from bad sourceメッセージを受信したら、RIPプロセス配下でno validate update-sourceコマンドを設定します。
Frame-Relayをpoint-to-pointサブインターフェース上で使用していて、その上にRIPを動作させている場合、Split-Horizonが有効です。覚えておかなければならないのは、片側がpoint-to-pointサブインターフェースで設定されているからといって、もう片方もサブインターフェースで設定されているとは限らないということです。Frame-Relayにおいて、片側がpoint-to-pointサブインターフェースで構成されていて、もう片側が物理インターフェースで設定されている場合、物理インターフェースではSplit-Horizonが無効です。
故意にSplit-Horizonを無効にしている訳ではない場合は、有効にすることが推奨されます。
明確な理由なくSplit-Horizonを無効にすることは、何もいいことはなく、トラブルの原因になります。
また、GRE, IPinIPまたは、Virtual-TemplateインターフェースでRIPアップデートがされている場合、こちらもSplit-Horizonは有効です。イーサネットインターフェースにおいても、Split-Horizonは有効です。
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