8.19.2013

Googleの接続エラー5分で世界のインターネットトラフィックが減った割合




http://crave.cnet.co.uk/software/google-goes-down-for-5-minutes-internet-traffic-drops-40-50012019/


起きたこと


15:51PDT~発生なので、日本時間では8/17の午前8時前後だけれど、Googleのサーバが過負荷状態になり、5分間殆どすべてのサービスが提供できない状態が発生したとのこと。

Google検索、Googleドライブ、YouTubeを含むすべてのGoogleサービスがすべてダウンし、世界中のインターネットトラフィックは最大で40%も下落したらしい。


影響


約1分間、完全にサービスが停止し、その後”ほとんどの”サービスが復旧。それから4分間の時間をかけてすべてのサービスを復旧したというわけ。

このわずか5分のサービス不可により、Googleの損失は約5億円と予想されている。
サービス断は初めての出来事ではなくて、2009年にも発生しているし、数ヶ月前にもGoogle Driveのサービス断が発生していると記事に書かれている。



我々は生活を改めた方が良さそうです


リスク分散の基本に則れば、一つのmassiveなサービスにすべてを預けるのはあまりにもリスクが大きいわけで、現在Googleを中心に構築している生活の基盤を一度見直した方がいいように感じる。

僕自身、Google Calendarでスケジュールを管理し、Google Driveにファイルを配置し、Google Bloggerで思考を垂れ流しているなど、かなり高い比率でGoogleに依存した生活を送っている。

それをたった一つのGoogle IDとパスワードで統合的に管理しているという事になる訳だから、非常に危険な綱渡りであるということは皆まで言わなくても良さそうだ。



星新一は偉大だった


つい数日前にGmailの広告について、Huff Postが噛み付いていた。
http://www.huffingtonpost.co.uk/2013/08/15/google-gmail-privacy_n_3760826.html?utm_hp_ref=uk-google

Gmailの画面で表示される広告は、Gmailアカウントを経由して送受されたメールをGoogleのシステムがスキャンして、メールの内容に応じたものを出しているという内容だ。

僕は即座に「宣伝の時代」という星新一のショートショートを思い出し、こりゃあエライ時代になってきたもんだなあと自分自身のGmail依存からの移行計画について考え始めた。

それからの、この事案だ。
ちょいとマジメに考え始めないと、便利にクビを絞められたら元も子もない。




世界のどこかで起きているかもしれないよ



最近仲良くなり始めたステキな彼/彼女は、不思議なくらい趣味が合って、不思議なくらい自分のことをわかっていて、不思議なくらい話が合う。運命ってこういうことだと、心から思う。

彼なり彼女なりのGoogleアカウントをhackすれば、簡単に相手の理想の人物を演じる事ができる。

彼・彼女にgoogle chromeブラウザを使うように仕向けて、しばらく使わせる。
その後、彼・彼女のchromeに触れるチャンスを5分作りだせれば、まずウェブサイトごとのID/パスワードの組み合わせは簡単に手に入る。

検索履歴を同期できるし、google calendarで予定も見られる。ブックマークも手に入るし、メールだって見る事ができる。いくらでも理想的な「価値観の同じ」人物になりきることができる。

これは僕が勝手に思いついた妄想であり、フィクションだ。
でも、実現することは全く不可能じゃないし、特にパソコンに精通している必要もない。
ほんの少し人をうまく誘導するような話術があれば実現できる。


上記を読んで、少しでも、「ん?」と引っかかる出来事があった人は、まずアカウントへのアクセス履歴を確認し、パスワードを変更することをお勧めする。

https://security.google.com/settings/security/activity?hl=ja




重要なのは正しく知って正しく使うこと



ITリテラシーという言葉が叫ばれて久しいけれど、テクノロジーにもGoogleにも何も罪はない
定めた規約の中で納得して使うユーザーが爆発的に増えているだけのことだ。

問題はユーザ側にあって、規約を明確に理解していないにもかかわらず、納得したと嘘をついてITサービスにどっぷり足下から浸かっているくせに、問題が起きたら企業の責任だと騒ぎ始める。

騒いだところで二束三文の金を渡されて黙らされ、失った人生の平穏を悔やみながら、残りの長い人生を生きていくことになる。

既にそういう時代は到来し始めているけど、一般の消費者がITリテラシーや自分のITセキュリティの保護のために専門家を雇う時代は遠くないはずだ。

僕らにできることは、少しずつ自分と家族のITリテラシーを高めながら、正しく知る事を心がけて不要不急のコスト発生を防ぎながら生きていくことだ。

あるいは一生家族で山ごもりでもしようか。




「宣伝の時代」を読んだ事のない人はぜひ読んでみてください。


『だれかさんの悪夢』に収録。
僕ももう一度読みたくなったので、Kindle版を買いました。
kindle版だと安いしね。




0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...