8.11.2013

物議をかもし始めているApple iOS7 Frequent Locations機能の脅威



参考記事:Apple iOS 7 'Frequent Locations' Illustrates Where You Go The Most 

Frequent Locationsとは


AppleのiPhoneなどに代表されるiデバイス用のOS, iOSの次期メジャーバージョンiOS7に搭載される、マップ関連の新機能である。

'Frequent Locations' illustrates how iOS uses your iPhone's GPS chip to record your location over time, and how it builds a database of where you tend to go the most. 
Frequent LocationsはiOSがiPhoneのGPSチップを使って、自分の居た位置を記録し続けることを示すものであり、自分が最もよく行く場所のデータベースを構築するものである


Android OSにも同様な機能は搭載済み


Android OSに搭載されているGoogle Nowという機能も、自分がよく行く場所などの情報を明示的に学習し、交通情報や天気情報などを学習した情報に基づいて自動的に提供する。



免責事項には何が書いてあるのか


If you choose to enable Improve Maps, Apple will collect the GPS coordinates obtained through the Frequent Locations feature on your device and correlate them with the street address associated with your Apple ID. This will enable Apple to better approximate the geographic location of that and other addresses. Apple will only retain the resulting coordinates in an anonymous form to improve Maps and other Apple location-based products and services. 
高機能化したMAPを使用する場合、Appleはデバイス上のFrequent Locations機能を通して収集したGPSデータを入手し、Apple IDに登録された住所と関連づける。これにより、Appleは地理的なロケーションをより精細に把握する事ができるようになる。Appleは収集したデータをマップの向上とその他のAppleによるロケーションベースのプロダクトやサービスのみに使用するために保持する。


何が脅威か


Frequent Locationsを脅威と考えるのにはいくつかの理由があるが、最も大きいと考えるのは、Apple IDおよびその登録情報と、よく行くlocationのデータをこちらの意識・無意識に関わらず、関連づけて収集する点だ。

Apple IDはE-mailの形式で、iMessageでも連絡先として使用される情報なので、個人との関連付け・入手が非常に容易である。


加えて、つい最近、Appleのdeveloperサイトは悪意ある攻撃者にhackされたばかりで、大きな被害が報告されていないものの、印象は悪い。


Apple IDとその人物がよく行くロケーション情報が関連づけられてクラウド保管(明記されていないけど)されるとなると、そのApple IDの人物の行動パターンが日ベース、週ベース、月ベースで読みやすくなる。

つまり、「この人は月・水・金でスポーツジムに通っているようだな」ということがわかれば、ある程度のまとまった時間必ず外出するということがわかるわけであるから、その間は攻撃者にとっては、サイバー境界を飛び越えて、物理的な嫌がらせ・攻撃が可能になる。





最初は様子見が無難


かといって、iPhoneのように完成されていて、便利なデバイスをただ不安だからと手放す必要はない。

少しだけセキュリティ意識を高くもって、自分の身を守るために、ある程度世間が落ち着くまで機能をオフにしておけばいい。

もしかしたら世間は騒がないかもしれないし、そのときは自分の判断で機能をオンにすればいい。

You can turn off Improve Maps or Frequent Locations at any time under Settings->Privacy->Location Services->System Services->Frequent Locations.
設定⇒プライバシー⇒位置情報サービス⇒システムサービス ⇒Frequent Locations(日本語名は不明)でいつでもオフにすることが可能


浮気や離婚裁判などの証拠になってしまう可能性も


浮気や不倫を推奨も指示も肯定もするつもりはないけれど、Frequent Locationsについて考え始めたときに、一番最初に思いついたのは、愛人宅に足しげく通う人々のロケーションすら明確に記録するということだ。

いくつもの位置情報がとあるマンションなんかに重なり合って記録されたマップを物的証拠として押さえられた日には、ノーガードでデンプシーロールを食らう事になる。


よし、位置情報は完全にオフろう。



 離婚を考えたときにまず読む本

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